후리가나로 읽는 일본 고전
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えどさんごくし
江戸三国志
吉川 英治
吉川 英治의 江戸三国志(えどさんごくし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 577,271자 · 1141화면
大勢の者は、同じことを何度も言って廻る龍平の熱い話には殆ど耳うつつで、口を開いた倉の戸ばかり見つめていたが、龍平は発見者たる立場を一同にうなずかすため、いっそう身ぶり手ぶりで、
「はじめ、あの埋め門の向うがわから、何の気もなくこッちを見ると、お倉の戸が開いてやがるんで……。いつも東から朝日がさし初めると、この戸前の正面が薄赤くパッと冴えて見えるのが、今朝はイヤに変だがと思って来てみると、河合様が斬られている。あっしは、腰が抜けそうになりましたね、まったく」
「では、貴様が第一にこれを見つけたのだな」
初めてかれの顔を顧りみたのは、役宅頭早川勘解由で、
「よろしい、現場は拙者が預かる、一同はここを退いて、いつもの通り静かに役儀に就くように」
こういうと側に居合した二人の同心に何か耳打ちをした様子。ひとりは龍平を連れて役宅へ戻り、ひとりはあとの者を追い帰して、直ちに、今日よりお許しの出るまで、山屋敷の者一同外出まかりならず、というきびしい触れを出して禁足しました。
これは当然な処置でした。この切支丹屋敷は宗門方の自治で、町奉行の支配でもなければ寺社奉行の権限でもありません。