후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
みやもとむさし
宮本武蔵
吉川 英治
吉川 英治의 宮本武蔵(みやもとむさし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 185,809자 · 369화면
「とにかく、御一覧を」
やや焦れて、良平がいうと、
「む……これか」
やっと手に取って、清十郎は読み出した。
読んでゆくうちに彼の指先にかすかな顫えが隠されなかった。――それは武蔵の文字や文面がさまでに烈しいからではなかった。彼自身の心が今ほど脆く弱りきっている時はなかったのである。襖ごしに聞える朱実の囈言は、彼にも多少は平常にあった侍の心がまえというものを、まったく泥舟が水へ浸ったように覆していた。
武蔵からのその内容はまた、至って簡明なもので、こう書いてある――
以来御健在ナリヤ
約ニ依而、茲ニ書ヲ呈ス
貴剣サダメシ御鍛養ト被存候、貧生マタ些カ鍛腕ヲ撫シテ罷リアリ候
御見ニ入ル場所ハ何処、日ハ何日、時ハ如何ニ。
当方構エテ望ミナシ、タダ尊示ニ従ッテ旧約ノ勝敗ヲ決セント存ズルアルノミ。
憚リナガラ正月中七日マデノ間、五条橋畔マデ、御返答高札下サルベク候
月 日
新免宮本武蔵政名
「すぐ帰る」
清十郎は文殻をたもとへ突っ込むとそういって立ち上がった。――さまざまに縺れる気持が、もう少しでも彼をそこへじっとして置かせなかった。
あわただしく旅舎の者を呼ぶ。