후리가나로 읽는 일본 고전
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みやもとむさし
宮本武蔵
吉川 英治
吉川 英治의 宮本武蔵(みやもとむさし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 185,809자 · 369화면
見ると、自分で水馴れ棹を突いていた前髪の美少年が、その棹を、蘆の中にとんと突いたと思うと、先に跳んだ小猿よりも軽く、弾みを与えた自分の体を、岸の彼方へ難なく送っていたのであった。
「やっ?」
すこし方角が違ったので、七名は一斉にそっちへ向き直った。さんざん待ちかまえていたことではあるが、咄嗟の場合と差のない焦心がどの顔にも引ッつれていた。円を作って相手へ迫る遑がなく、そのまま、岸に沿ってだっと向って行ったので、当然、彼らの陣形は縦隊になり、それを受けるところの前髪の少年をして、十分な気構えを持たせる余地を敢て与えてしまった。
真っ先になってしまった縦隊の者の頭は、もう怯んでも退けない位置である。途端に眼は充血し耳は聞えなくなっていた。平常の剣法の修練などはてんで意識にものぼらないのである。カッと歯を剥きだして、食いつくように前髪の影へ刀を差し出して行った。
「…………」
たださえ巨きい美少年の体躯は、その時、つま先で伸び上がるように胸を張り、右手をぐっと肩の上にやった。背に負っている大刀の柄を握ったのである。
「吉岡の門人どもだといったな。望むところだ。