후리가나로 읽는 일본 고전
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みやもとむさし
宮本武蔵
吉川 英治
吉川 英治의 宮本武蔵(みやもとむさし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 185,809자 · 369화면
刺叉を引っ奪くられた男が、真っ先にその得物の先で髪を引っかけられた。四、五人叩き伏せておいて、虚空へさっと閃かしたのは彼の腰に横たえていた胴田貫らしい大太刀である。平常の差刀には頑丈すぎるが、陣太刀にすれば手ごろである。――それを抜いて額の真っ向に揮りかぶると、
「こいつらッ」
睨んだだけで、そこの重囲が凹んだので、武者修行は血路をひらくつもりで駈けこんで行った。
すると、危険を避けて人間はわっと散らかったが、途端に八方から小石が降って来たのである。
「殺っちまえ」
「たたっ殺してしまえっ」
肝腎な侍たちが臆して近よらないので、平常、武者修行というものに対して、彼らは少しばかりの知識や学問を鼻にかけ、世の中をただ威張って横に歩くのを見栄にしている無産の僻み者か、一種の逸民と認めて、それに反感を抱いている石工だの土工だのという労働者たちが、
「殺っちまえ」
「のしちまえ」
と叫んで、四方から抛りつける、それは無数の石つぶてであった。
「この凡下どもめ!」
駈け入れば、わッと散るのだ。武者修行の眼はもう自分の生きる路を見つけるよりも、その石の来るほうの人間へ向って、理智や利害を越えている。