후리가나로 읽는 일본 고전
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みやもとむさし
宮本武蔵
吉川 英治
吉川 英治의 宮本武蔵(みやもとむさし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 185,809자 · 369화면
また直接に敵へ当るまえに、敵の所持している武器を鎖で絡んで奪い飛ばしてしまう利もある。
「こう、左に鎌、右に分銅を持つとする――」
梅軒は、坐ったまま、型をして見せ、
「――来れば、鎌をもって受け、受けたせつなに、敵の面へ、分銅を返す。それも一手」
とまた、構えを違えて、
「こうなる場合――こう敵と自分と間をおいて立つ時は――相手の得物を巻き取るのがこっちの目的、太刀、槍、棒、何へ向ってもそれは出来る」
そんな話をしたりまた分銅の投げ方について、十幾通りの口伝のあることや、それによって、鎖が蛇のからだのように自由な線を描き、鎌と鎖と、こもごもに使って、敵を完全なる錯覚の光線に縛りつけ、敵の防ぎをもって、かえって敵の致命とさせてしまうところに、この武器の玄妙なところがあるなどともいった。
――武蔵は熱心に聞き入っていた。
こういう話を聞く時の彼は、全身を耳にし、全身を知識慾の袋にし、話す者のことばの中に自分を置き切っていた。
鎖と――鎌と――
双つの手。
先の話を聞きながら、彼は彼ひとりの考えをひろげて、
(剣は隻手、人間は両手)
胸の裡でつぶやいていた。