후리가나로 읽는 일본 고전
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みやもとむさし
宮本武蔵
吉川 英治
吉川 英治의 宮本武蔵(みやもとむさし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 185,809자 · 369화면
盲人のように俯向いたまま、声を出してそういっているのである。
――又八は、彼のいる近くの部屋までそっと上がって行ったが、炉の火にぽっと浮いている虚無僧の痩せおとろえた頬の影や、野犬のように尖っている肩や、脂けないほつれ毛などを見つつ、その告白を聞いていると、夜鬼のすがたを思い出して、ぞっと背がすくんでしまい、近寄って話しかける気持になどはとてもなれなかった。
「アア……それを……おれは……」
虚無僧は、天井を仰向いた。骸骨のように鼻の穴が大きく又八のほうから見える。凡の浪人の垢じみた着物を着て、その胸に、普化禅師の末弟という証ばかりに黒い袈裟をつけているに過ぎないのである。敷いている一枚の筵は、常に巻いて手に持って歩く彼の唯一の衾であり雨露の家だった。
「――いっても、返らないことだが、四十だいほど、油断のならない年頃はない。自分だけが、いっぱし世の中も観、人生もわかったつもりで、少しばかりかち得た地位に思い上がって、ともすると、女に対しても、臆面のない振舞に出るものだから、おのれのような失敗を――運命の神から背負い投げを喰わされるのだ。……慚愧のいたりだ」