후리가나로 읽는 일본 고전
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みやもとむさし
宮本武蔵
吉川 英治
吉川 英治의 宮本武蔵(みやもとむさし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 185,809자 · 369화면
「いや、お手を上げて下さい。そう改まられては、私こそ、ご挨拶のしようがない」
「いや、先ほどから、広言のみ吐いてさぞお聞き苦しかったことで」
「なに、私こそ、まだ仕官もせず、世間も知らぬ若輩者で」
「でも、剣においては。――いやよくお名まえは彼方此方で聞きますぞ。……そうだ、やはり佐々木小次郎」
つぶやいて、八十馬は、酔うと目やにの出る性らしい眼を、どろんと据え、
「その上で、まだご仕官もなさらぬのか、惜しいものだ」
「ただ剣一方に、すべてを打ち込んで来たので、世間にはとんと何の知己もないために」
「や、なるほど。――ではまんざら仕官のお望みがないわけでもないので」
「もとより。いずれは、主人を持たねばならぬと考えていますが」
「ならば、造作もないこと。――実力があるのだからたしかなものだ。もっとも実力があっても、黙っていては容易に見出されるはずはない。こうお目にかかっても、それがしですら、尊名を聞いて初めて驚いたようなもので」
と、さかんに焚きつけて、
「お世話しよう」
と、いい出した。
「実はそれがしも、友人の薄田兼相に身の振り方を依頼してあるところ。大坂城では、禄を問わず、抱え入れようとしている折だし、貴公のような人物を推挙すれば、薄田氏も、すぐ買おう。