후리가나로 읽는 일본 고전
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みやもとむさし
宮本武蔵(一)
吉川 英治
吉川 英治의 宮本武蔵(一)(みやもとむさし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 231,525자 · 463화면
「嫌か」
武蔵が顔をのぞくと、
「ううん……」
曖昧に首を振りながら――
「嫌じゃないけど、おじさん、そんなことをいってまたおらを置いてきぼりにするつもりだろう」
疑いの眼に射られて、武蔵はふと恥じた。その疑いは誰が教えたか――と。
「いや、武士は決して、嘘はいわないものだ。きのうのことは、ゆるせ」
「じゃあ、行くよ」
六阿弥陀の追分茶屋へ入って、茶をもらい二人は弁当をつかった。武蔵はその間に手紙を認めた。
――吉岡清十郎宛に。
文面は、ざっと、こうである。――聞くところによれば、貴下はその後御門下を挙って拙者の居所をお尋ねの由であるが、自分は今大和路にあり、これから約一年を伊賀、伊勢その他を修業に遊歴するつもりで予定をかえる気持にはなれない。しかし、先ごろお留守中を訪問して、貴眉に接しないことはこちらも同様に遺憾としているところであるから、明春の一月か二月中には必ず再度の訪れを固くお約束しておこう。――勿論、そちらも御勉励おさおさ怠りはあるまいが、自分もここ一年のあいだには、いちだん鈍剣を磨いておたずね申す考えである。どうか、先頃お立合い申したような惨敗が二度と栄ある拳法先生の門を見舞わぬよう、折角の御自重を蔭ながら祈っている。