후리가나로 읽는 일본 고전
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みやもとむさし
宮本武蔵(一)
吉川 英治
吉川 英治의 宮本武蔵(一)(みやもとむさし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 231,525자 · 463화면
の住持のほうが系統も正しく本格なのだぞ――ということを、暗に外来の武芸者にほのめかせたい気持であったらしい。
「なるほど」
武蔵が一応うなずくと、それを以て満足したらしく、奥蔵院の納所は、
「でも、行って見るかね?」
「せっかく参りましたものゆえ」
「それもそうだ……」
「当寺と、背中あわせと申すと、この山門の外の道を、右へ曲りますか、左へ参りますか」
「いや、行くなら、当寺の境内を通って、裏を抜けて行きなさい、ずッと近い」
礼をいって、教えられた通りに武蔵は歩いた。庫裡の側から寺の地内を裏手へ入ってゆく。するとそこは薪小屋だの味噌蔵だのがあって、五反ほどの畑が展けている。ちょうど田舎の豪農の家囲いのように。
「……あれだな」
畑の彼方に、また一寺が見える。武蔵は、よく肥えている菜や大根や葱のあいだの柔らかい土を踏んで行った。
と――そこの畑に、一人の老僧が鍬をもって百姓をしていた。背中に木魚でも入れたぐらい猫背である。黙然と、鍬の先に俯向いているので、真っ白な眉だけが植えたように額の下から浮き出して見える。鍬を下ろすたびにするカチという石の音だけが、ここの広い閑寂を破っていた。