후리가나로 읽는 일본 고전
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みやもとむさし
宮本武蔵(一)
吉川 英治
吉川 英治의 宮本武蔵(一)(みやもとむさし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 231,525자 · 463화면
「……あっ?」
お通は蒼ざめて、おののいたきりだったが、さすがに無二斎の娘であるお吟は却ってきびしい眼でその人々を見つめた。
「武蔵の姉はどっちだ」
一人がいうと、
「私ですが」
と、お吟はいって、
「邸のうちへ、無断で、何事でござりますか。女住居と思うて、無礼な所作などあそばすと、ゆるしてはおかれませぬぞ」
膝がしらを向けて責めると、先刻、お杉と立ち話しを交わした組頭らしい武士が、
「お吟は、こっちだ」
と、彼女の顔を指さした。
屋鳴りと同時に灯りが消えた。お通は悲鳴をあげて庭先へまろび落ちた。理不尽でもあるし、突然な狼藉ぶりだ、お吟ひとりに向って、十名以上の大の男が押しかぶさって来て縄にかけようとするのである。お吟はそれに対して女とも思われない壮烈な抵抗を見せているのだった。――しかしそれも一瞬だった。ねじ伏せられて、足蹴にされているらしい。――
たいへんだっ。
どこを走って来たのか自分でもわからないが、とにかく深夜の道を、お通は七宝寺の方へ向って、裸足のまま人心地もなく駈けていた。平和に馴れてきた処女の胸には、この世が顛動したような衝撃だった。
寺のある山の下まで来ると、