후리가나로 읽는 일본 고전
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ひがんすぎまで
彼岸過迄
夏目 漱石의 彼岸過迄(ひがんすぎまで)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 195,333자 · 385화면
けれども四人のうちで声を出して叔父に応じたのはただ吾一だけであった。彼はまた学校で号令の稽古でもしたものと見えて、海と崖に反響するような答と共に両手を一度に頭の上に差し上げた。
叔父と僕は崖の鼻に立って彼らの近寄るのを待った。彼らは叔父に呼ばれた後も呼ばれない前と同じ遅い歩調で、何か話しながら上って来た。僕にはそれが尋常でなくって、大いにふざけているように見えた。高木は茶色のだぶだぶした外套のようなものを着て時々隠袋へ手を入れた。この暑いのにまさか外套は着られまいと思って、最初は不思議に眺めていたが、だんだん近くなるに従がって、それが薄い雨除である事に気がついた。その時叔父が突然、市さんヨットに乗ってそこいらを遊んで歩くのも面白いだろうねと云ったので、僕は急に気がついたように高木から眼を転じて脚の下を見た。すると磯に近い所に、真白に塗った空船が一艘、静かな波の上に浮いていた。糠雨とまでも行かない細かいものがなお降りやまないので、海は一面に暈されて、平生なら手に取るように見える向う側の絶壁の樹も岩も、ほとんど一色に眺められた。そのうち四人はようやく僕らの傍まで来た。