일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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ひがんすぎまで

彼岸過迄

夏目 漱石

夏目 漱石의 彼岸過迄(ひがんすぎまで)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 195,333자 · 385화면

아오조라 문고

「どうも御待たせ申しまして、実は髭を剃っていたものだから、途中でやめる訳にも行かず……」と高木は叔父の顔を見るや否や云訳をした。

「えらい物を着込んで暑かありませんか」と叔父が聞いた。

「暑くったって脱ぐ訳に行かないのよ。上はハイカラでも下は蛮殻なんだから」と千代子が笑った。高木は雨外套の下に、直に半袖の薄い襯衣を着て、変な半洋袴から余った脛を丸出しにして、黒足袋に俎下駄を引っかけていた。彼はこの通りと雨外套の下を僕らに示した上、日本へ帰ると服装が自由で貴女の前でも気兼がなくって好いと云っていた。

一同がぞろぞろ揃って道幅の六尺ばかりな汚苦しい漁村に這入ると、一種不快な臭がみんなの鼻を撲った。高木は隠袋から白い手巾を出して短かい髭の上を掩った。叔父は突然そこに立って僕らを見ていた子供に、西の者で南の方から養子に来たものの宅はどこだと奇体な質問を掛けた。子供は知らないと云った。僕は千代子に何でそんな妙な聞き方をするのかと尋ねた。昨夕聞き合せに人をやった家の主人が云うには、名前は忘れたからこれこれの男と云って探して歩けば分ると教えたからだと千代子が話して聞かした時、僕はこの呑気な教え方と、同じく呑気な聞き方を、いかにも余裕なくこせついている自分と比べて見て、妙に羨ましく思った。