후리가나로 읽는 일본 고전
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たんていやわ
探偵夜話
岡本 綺堂
岡本 綺堂의 探偵夜話(たんていやわ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 140,363자 · 277화면
風呂にはいって、いい心持にひたっていますと、そこらで虫の声が一面にきこえました。汗を流して出てくると、母屋の上には又一つの大きい峰が落ちかかるように聳えていて、真っ黒な大空には銀色の大きい星がかがやいています。桐の葉が山風にざわざわとそよいで、秋よりも冷たい山の空気が湯あがりの肌にぞっと沁みました。かぜでも引きはしまいかと危ぶまれて、わたくしは早々に母屋へ引っ返しました。その間、三津子さんはお夜食の支度に忙がしかったようでした。
みなさんのお風呂が済みますと、八畳のお座敷に大きい食卓が運び出されて、ランプの下でお夜食が始まりました。六助じいやにも手伝わせて、三津子さんはいろいろのお料理をかいがいしく運んで来ました。
「山の中ですから、これが精いっぱいの御馳走でございますわ。」と、三津子さんは笑いながらわたくしにすすめてくれました。
わたくしの来るのを前から知っていたので、台所には相当の準備があったらしく、オムレツや、フライや、鳥のお吸物や、この山で取れるという竹の子のお旨煮や、たくさんの御馳走が列べられたのには、わたくしも少しく驚かされました。こんな山の奥でもこんな御馳走がたべられるのかと思いました。