후리가나로 읽는 일본 고전
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しん・すいこでん
新・水滸伝
吉川 英治
吉川 英治의 新・水滸伝(しん・すいこでん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 684,899자 · 1374화면
こちらは、旅僧魯智深と、行者すがたの武松との二人。
日をかさねて、はや少華山の山麓へ来ていた。
山寨には、九紋龍史進をかしらに、神機軍師の朱武、跳澗虎の陳達、白花蛇の楊春、こう三人の頭目がいる。――ところが、それに会って訊いてみると、
「どうも、せっかくな時に、おいでなすったな。……じつあ、史の若旦那(彼ハ以前、コノ近県切ッテノ大荘院ノ嫡男)は、あいにく、つい先頃からここにはおいでなさらねえんで」
と、その三頭目が三人ともに、何とも元気なく鬱ぎ込んでいる。
「なに。ここにはいないって。――ここにいなければ、一体どこにいるってんだ」
気色ばんで、花和尚がただしてみると、その仔細がまた容易でない。
ここ華州華陰県のすぐ西の方には、天下に有名な霊廟がある。
西岳の華山といって、いわば天子のご祈願所の一つ。――そこへ或る日――いやつい先ごろ。史進はお詣りに行って、その帰りに、道ばたで泣きぬれていた一人の男を見かけ、あわれに思って山へ連れ帰った。
きいてみると、男は北京大名府の者で、職は画工であるという。画工一代の悲願と、腕みがきのため、御山の金天聖廟の壁画を描くべく娘の玉嬌枝を連れて、数日間、願がけの参籠をしていたものだった。