일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

ja-reading.com

후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

しん・すいこでん

新・水滸伝

吉川 英治

吉川 英治의 新・水滸伝(しん・すいこでん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 684,899자 · 1374화면

아오조라 문고

思いつめると、涙がこぼれ、腹は煮えくりかえってくる。

そうして、浮かない顔は持って帰ったが、しかしその晩、家では彼も、さあらぬ振りして、妻の金蓮にも逆らいなどはしなかった。いや近頃の金蓮には以前のような棘々しい目かどは見えない。さすが心の疚しさに、どこか良人へのとりなしも違っている。その晩とても、わざとらしく、

「どうなすったの、あんた。いやに、むッそり沈んでいて」

と、宵にはもう灯りを消して、武大の寝床へ寄り添って来たりしたが、武大にだって嗅覚はある。その肌には他の男性の香いが感じられ、その唇には空々しい粘液しかないのがわかって、

「なんだか、すこし風邪ぎみなんだよ。からだが懶い……」

と、空寝入りのうちに、独り悶々と、夜明けばかりが味気なく待たれた。

次の日。――風邪気味とはいっても、金蓮は決して「お休みなすっては」とはいわない。彼もまた、期するところがあるので、いつもの蒸籠荷担をかついで、さっさと、家を出かけてしまう。

「……おい武大さん。西門慶があっちへ行くよ。はやく後からついておいで」

午ごろである。

約束の哥が、公園の木陰から手を振った。武大は慌てる。