후리가나로 읽는 일본 고전
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しん・すいこでん
新・水滸伝
吉川 英治
吉川 英治의 新・水滸伝(しん・すいこでん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 684,899자 · 1374화면
そいつはたいへんだ。もし暴れだされたら一大事」
と、ふるえあがったが、しかし官へ突き出せば、三千貫の賞金にありつける。名主と山分けにしてもこれはまた大金儲けと、この因業旦那はたちどころに慾心の炎にもなった。
諺にも“芥子は針の穴にも入る”とか。はしなくも草簪の女の眼から事は重大になって行った。沂水県の県役署では、その日、村名主の密訴に接して、ただならぬ動きを俄に見せだしている。知事はただちに、捕手頭の李雲を呼び出し、屈強な兵三十人を附して、
「犯人は四匹の虎と戦って、ひどく疲れているそうだが、それにせよ音に聞えた黒旋風であるぞ。衆を恃んで不覚をとるな」
と、すぐさま沂嶺の麓村へ急派を命じた。
「なんの抜かッてよいものでしょう。かく申す青眼虎がまいるからには」
と、李雲は馬にまたがって先頭に立ち、沂嶺の近道を抜けて急ぎに急いだ。――この青眼虎の李雲という人物は、あだ名の如く、碧眼で羅馬っ鼻の若い西蕃人である。従って、ひげは赤く、四肢長やかで、しかも西蕃流撃剣の達人として沂州では評判な男であった。
虎退治の男、トラになること。
ならびに官馬八頭が紛失する事
いまや李逵はすっかり宋江との約束も忘れていた。