후리가나로 읽는 일본 고전
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しん・すいこでん
新・水滸伝
吉川 英治
吉川 英治의 新・水滸伝(しん・すいこでん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 684,899자 · 1374화면
のみならず毛家の鼻グスリは奉行以下、すべてに行きとどいているうえ、与力の王からは「……いずれ一服(毒薬)ものだ」と囁かれていたので、
「やいっ、土下座するんだ。ええいっ、面を上げろ」
と、のッけから噛みつきそうな権柄で、身柄、罪状の書類を片手に。
「……ええと、なんだって、両頭蛇の解珍と、双尾蝎の解宝だと。蛇が兄きで、蝎が弟か」
「へい」
「へいだけじゃ分らねえ。どっちなんだ」
「仰っしゃるとおり、兄の解珍が両頭蛇と呼ばれておりますんで」
「てめえが、弟で蝎か。覚えとけ、おれのつらを。ここへ入ッたからにゃ、蝎も蛇も、のさばらしちゃおかねえぞ。おい牢番」
「はっ」
「こいつらを一番湿めッぽい奥の大牢へぶち込んどけ」
「こころえました。さッ起て」
引っ立てて行ったが、人前のきびしさに似ず、その牢番は人なき牢屋まで来ると急に声をひそめて兄弟へいった。
「……わしを知らんか。わしをよ」
「えっ?」
「おまえ方は、提轄(憲兵)の孫さんとは?」
「あっ、あの人なら、いとこです。母かたのいとこですが」
「わしはな、その孫提轄の小舅にあたるもんですよ」
「へええ? ……」と見すえて。「ではもしや、楽和さんてえのは」