후리가나로 읽는 일본 고전
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はいいろのきょじん
灰色の巨人/魔法博士
江戸川 乱歩
江戸川 乱歩의 灰色の巨人/魔法博士(はいいろのきょじん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N3. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N3 · 중급 · 신자체·신가나 · 156,085자 · 312화면
天空の曲芸
曲芸師のような、まっ黒な賊の姿が、コンクリートの穴の外へ、パッと、とびだしていきました。
その穴は、大仏の首のへんにあるのですから、地上数十メートルの高さです。もし、そこから、とびおりたとすれば、賊のいのちはありません。
かれは、はたして、とびおりたのでしょうか。それとも……。
天空の曲芸
怪老人が、穴からそとへ逃げだしたときには、中村警部は、まだ、はしごのなかほどにいたので、とても、あいてを、つかまえることはできません。
てんじょうの小さな穴から、大仏像の肩の上に、とびだした怪老人は、そこに、はらばいになって、穴のそとから手をいれて、鉄ばしごのてっぺんが、コンクリートの壁にとりつけてあるのをはずして、両手で、はしごを、ユサユサとゆすぶりはじめました。
「あ、あぶない。係長、はしごがたおれますよっ。」
下にいる刑事が、大ごえをたてました。
怪老人は、ひとゆりごとに、はずみをつけて、はしごを、壁から、つきはなそうとしています。
中村警部は、ふりおとされないように、両手で、はしごに、しがみついていましたが、だんだん、はげしくゆれだして、はしごといっしょに、たおれそうになるので、とうとう、中段から下へ、とびおり、どさっと、しりもちをつきました。