후리가나로 읽는 일본 고전
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しんさいこうき
震災後記
喜田 貞吉
喜田 貞吉의 震災後記(しんさいこうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 20,544자 · 41화면
十月八日
十月八日(月)
友人の訪問や、震災後始末に関するかれこれの要務を兼ねて、焼け跡の復興気分を見てまわる。まず番町から丸の内へ行く。井伊伯爵邸・三井男爵邸をはじめ、宏壮なる富豪の邸宅もあんな大きな火災にあっては何の権威もない。九段の遊就館は幸いに災を免れたが、被害はすこぶる大きいらしい。よくこのほど見物に来たものだと思った。お濠ばたへ出ると焼かれた警視庁の大きな建物の残骸は、今は爆破されて煉瓦の破片が山と積んであるばかり。その附近には露店が密集して客を呼んでいる。工事中破壊して多くの人を押しつぶした内外ビルヂングは、鉄筋入りだけに除去が容易でない。横倒れに積み重なった大きな丸柱を、工夫が石鑿でコツコツ切って、その中に脣まれた幾条かの鉄ボールトを露わして、さらにそれを焼き切って二、三尺ずつの断片とし、始めてそれを運び出すことが出来るのだ。そのうずたかく積み重なった残骸の下には、二十余名の屍体が取り出されずに、五十日にも近い今日まだそのまま下敷きになっているのだという。何という悲惨なことであろう。
転じて宮城前のテント村を見る。大きな隊商の群れの宿泊か、水草を逐う遊牧民の市街を連想せしめる。