후리가나로 읽는 일본 고전
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しんさいこうき
震災後記
喜田 貞吉
喜田 貞吉의 震災後記(しんさいこうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 20,544자 · 41화면
★家が潰れたとて閉口したとは贅沢だ
いやしくも大国民をもって任ずるほどのものは、これっパカリの被害にそういつまでも気を腐らして、くよくよしていてはならぬのであろう。
★家が潰れたとて閉口したとは贅沢だ
すんだことは仕方がない。一時は他事ならず同情の涙を注いでみたものも、そういつまでもそんなことに拘わっておられぬというところに、大国民の大国民たるところがあるのかは知らぬが、実際かの惨状を体験したものには、なかなかそんなゆっくりした気分になれぬものらしい。これは十月七日帰京のさいの汽車中での見聞だ。徒歩連絡から馬入川の仮駅で乗りかえての二等室内で、ハイカラ紳士が二人シンミリと例の震災の話をしている。一人が眉をひそめて自宅の崩壊に閉口しきったことを述べていると、一人がいかにもそれに同情した様子を顔にあらわして応酬する。その表情と態度とが何となく気障に見えたという点にも憤慨したらしかったが、傍でだまって聴いていた中年の男、いくらかやけ酒の勢いも手伝ったものか、突然怒鳴り出した。
「何だ! 家が潰れて閉口したと! 贅沢なことを言うな。家が潰れたなら掘り出したらいいじゃないか。俺達は家も、家財も人間までも焼いておるわい」