후리가나로 읽는 일본 고전
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くいどうらく
食道楽
村井 弦斎
村井 弦斎의 食道楽(くいどうらく)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 170,664자 · 341화면
私なんぞが以前一生懸命に学んだ事は死んだ学問の方が多いので生活上の役に立つものは滅多にありません。もっとも生活上の事ばかり知っていればそれでいいという訳でありませんけれども女の身は誰でも生活問題の事をよく覚えてそれからその上の学問をしなければなりません。私どもの娘時代には女学生の中にこういう人がありました。自分は読書が大好きだからお嫁に往っても読書ばかりさせてくれるような良人を持ちたい、その代り三度三度食べるものはどんなに不味くっても構わない、好い衣服も要らなければ外の贅沢もしない、ただ読書の材料と時間を与えてくれればそれで満足すると自慢顔に話したものです。外の人たちもそれに同意したり賛成したりしてさも高尚らしいように思ったのです。なるほど読書は悪い事でありますまいけれども生活問題に必要な書物を読んで食物の事を衛生上から研究するとか、育児の事を生理学上から調査するとかいうなら他日人の妻となり母となった時の役に立ちますが、食物や衣服は何でも構わん、ただ読書がしたいというのは何のために読書するのでしょう。つまり恋愛小説を読むとか、似非風流に耽るとか、女学生の口真似をすれば我が理想を高潔神聖にするとかいう位なものです。