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イデオロギーがいろん

イデオロギー概論

戸坂 潤

第四章 文化社会学の批判「文化社会学」同文館、1932(昭和7)年4月5日<br>第五章 知識社会学の批判「思想 第101~103号」1930(昭和5)年7月28日

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 162,000 字 · 316 页

青空文庫

* 以上 Ideen, S. 40, 45, 47 を見よ。

ヴェーバーによる、審美的・ロマン派的な、そして形而上学的・宗教的な、芸術家風にして予言者風な文化の概念は、おのずから、彼の文化社会学そのものを、科学の或る一定の類型にぞくせしめざるを得ない。吾々は今之を解釈学的なものと呼ぶことにしよう*。

* 解釈学的な見地に立つ理論は、存在を変革する代りに之を解釈する。と云うのは、存在の代りに存在の意味を解釈するのである。存在と存在の意味とをすりかえる点に於て、夫れを正当には形而上学的と呼ぶべきだと吾々は考える。――最近H・フライアーはそういう理論を一括して「ロゴス科学」と名づけた。彼に従えばディルタイこそそういう科学の多くの代表者の一人である(H. Freyer, Soziologie als Wirklichkeitswissenschaft, S. 21 ff.)。

彼によれば文化――そして之は間接にはその対立物である文明をも部分として含まねばならなかったが(初めを見よ)――は、精神の、社会に於ける表現である。夫は人間の生活結合と之に応じる態度との表現であり、心的本質の心的表現なのである。