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ちょうさきかん

中井正一評論集

中井 正一

中井正一『中井正一評論集』。同一底本的分册已合并为一书。收入:調査機関、図書館に生きる道、図書館の未来像、二十世紀の頂における図書館の意味、脱出と回帰、探偵小説の芸術性、芸術の人間学的考察、美学入門、絵画の不安、スポーツの美的要素。

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 129,229 字 · 256 页

青空文庫

をもって連続しているのである。

製作者がその「切断」をなんらかの意味をもって連続したつもりでいても、戯曲、小説におけるように繋辞による説明展開を観客に要請するわけにはいかないのである。

この「図式空間」と「図式空間」の「切断」を連続するのは観客大衆のみずからの「感情」なのである。

ここで私は感情なる言葉の定義を厳密にするを要するのである。クルト・レヴィンは、空腹の「知覚」を感情たらしめるのは、生きているという根源的方向への力学的動きが、空腹の知覚を飢えの感情として力学性をもたらしめるのであるという。すべての知覚が、方向をもった力の関係に置かれること、この知覚の歪みが「感情」であるということは私たちに示唆深いものがある。

今映画で知覚表象としての「図式空間」の切断面を連続せしめるものは、人間大衆の歴史的意欲の方向すなわち大衆の社会的生活より生まれる矛盾の欠乏感なのである。これは、また同時に歴史を鋼のように縦に貫いている歴史的主体性にほかならぬのである。

また逆にいえば、この非人情な「図式空間」と「図式空間」とのカットの切断面が大衆の歴史的主体的意欲を撃発するともいえるのである。