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ちょうさきかん
中井正一評論集
中井 正一
中井正一『中井正一評論集』。同一底本的分册已合并为一书。收入:調査機関、図書館に生きる道、図書館の未来像、二十世紀の頂における図書館の意味、脱出と回帰、探偵小説の芸術性、芸術の人間学的考察、美学入門、絵画の不安、スポーツの美的要素。
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 129,229 字 · 256 页
そのたどりし道の涯
う。
ともあれ、オスカー・ワイルドの言葉のはしばしをひろってみても、第一に確かに、「ギリシャ美学」で、芸術が「模倣」であるというのに対しては、真っ向から、そうではない「創造」であると反対しているのである。
第二に、芸術が、奴隷的な「技術」であると考えているのに対しては、芸術は「天才」によって創造されるのであって、それは、芸術的絶対的自由をもっているものであって、道徳的な制約を決して受けないと主張するのである。
第三には、それがただ美のみを追求するかぎり、人生に対して何も役だてようとしないし、また誰にわかってもらおうとも思わない、真実とか、普遍というものをすらも問題にしない。以上のようなところまで、この考えかたはつき進んでいくのである。
これが、古代の芸術観に対して、近代の芸術観の最も代表的なものである。明治、大正の日本の芸術観もまたその線をたどって発展したのである。
そのたどりし道の涯
勃興期の市民主義が、封建制を打破するにあたっては「独創」「天才」「唯美」は自由の三色旗の役割りをはたしていたかもしれない。
しかし、今「独創」ということは、今までの人のやらなかったところのものを創る、人と違ったものを創るということが、もし、万一、極端にまでいたれば、もはや流派を考えることが無理となり、危くするならば、おたがいに