轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

かちうんまけうん

勝ち運負け運

佐々木 邦

「キング」大日本雄辯會講談社、1934(昭和9)年1月~12月

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 119,262 字 · 243 页

青空文庫

「三人です」

「差当りのところ、お嬢さんに縁談があるかどうか、それを一つ確めて来て下さいませんか?」

「承知しました。それとなく当って見ましょう」

「明日の晩は如何ですか? 御都合は」

「さあ」

「御遠慮には及びませんよ」

「丸尾君も見えるんですか」

「はあ。市岡君も引っ張り出します」

「それじゃお言葉に甘えましょう」

「大勢がかりで一つあなたの智恵を絞りたいんですから、何うかそのお積りで」

「有り合せで宜しければ、幾らでも御用立て致します」

と高野さんは応じてくれた。

翌日から菊太郎君が見習を始めた。僕は早速高野君に紹介してやった。

「何分宜しく。お目にかゝらない中から飛んだ御厄介をかけました」

と菊太郎君、如才ない。

「金子さんにも申上げましたが、御縁談は未だこれってのがないそうです」

「有難いです」

「何れ今晩又」

と場が開いたばかりだから、高野君は忙しそうだった。

「日出男君、僕は買だよ」

と菊太郎君は直ぐに向き直った。

「もうやるのかい?」

「第一日に百買って、一生の運勢を試す。病院にいる時から然う考えていたんだ」

「しかし買いってことはないだろう? 今日あたり」

「いや、直観だ」