轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

かちうんまけうん

勝ち運負け運

佐々木 邦

「キング」大日本雄辯會講談社、1934(昭和9)年1月~12月

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 119,262 字 · 243 页

青空文庫

北海道の熊

「成程」

「私は成るべくチップを払わないのを譲りたいと思っています」

「いけないよ」

と高野君がつい大声で故障を申立てた。こんな調子で何うやら座が賑い始めた。

北海道の熊

その頃、僕は未だ若かった。今でも若盛りだけれど、その頃は殊に経験が足らなかったのである。菊太郎君の縁談が纒まると間もなく、仲人に成功して友情に失敗したような心持がし始めた。十数年の学校生活を通じて始終行動を共にしていた菊太郎君が急に言うことを聞かなくなってしまった。

「何うだい? 久しぶりで附き合わないか?」

「厭だよ」

「何故?」

「君と違って、待っている人がある」

と誘引に応じないばかりか、真向から侮辱を加える。僕は単独行動を取る外仕方がない。淋しいものだ。

「お父さん、仲人なんかするものじゃありませんね。僕はツク/″\そう感じました」

と或晩つい愚痴をこぼした。

「お前でも感じることがあるのかい?」

「ありますよ」

「何うしたんだ?」

「菊太郎君はもう恩を忘れています」

「そんなことはあるまい。お蔭さまだと言って喜んでいる」

「口先は兎に角、もう僕に附き合いません、それが何よりの証拠です」

「しかし毎日仲よく往ったり来たりしているじゃないか?」