轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
てんのう
天皇
蜷川 新
誰が日本民族の主人であるか
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 136,036 字 · 269 页
ドイツは、一九一八年の十一月十一日に、フランスの名将フォッシュの軍門に、軍使をだして降伏した。フランス人のよろこびと、その日のパリーはじつに、たいへんなものであったが、日本にいた人には、とうてい、想像もつかないほどの騒ぎであった。
講和全権も、やがて、各国からパリーにやってきた。日本からも、西園寺全権や牧野全権をはじめ、各界の人がパリーにきた。しかしながら、フランスの新聞をやすやすと読めるような人は、いく人もいなかった。フランス人との会話は、その人びとには望むべくもない。おしやめくらの旅行のような、かっこうであった。日本の新聞記者もゾロゾロいた。今日生きている人も、そのなかにいたものだ。
各国の全権委員のあいだで、カイゼル処罰の議論がもちあがった。そうして、戦犯処罰の委員ができて、そのことを、ドイツの全権に申し出ることにきまった。ドイツの全権は、サンフランシスコ平和会議に出席した今回の日本の政府の大臣、政党の要人、国会の議員から成る全権のような無気力、無策のものではなかった。ドイツ全権はまず、はげしく講和条約案に反対した。ドイツの総理シャイデマンは、ワイマールの議会において、「ドイツは講和条約に調印すべきではない。