轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

くしんのがくゆう

苦心の学友

佐々木 邦

「少年倶楽部」1927(昭和2)年10月号~1929(昭和4)年12月号

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 162,732 字 · 332 页

青空文庫

「内藤さん、ちょっと」

とお姫様がおっしゃった。

「はあ」

「あなたがおいでにならないと、照彦はいたずらばかりして困りますのよ」

「うそですよ」

と照彦様は否定した。

「それじゃ申しあげましょうか?」

「まあまあ、堪忍しておあげなさい。お正月早々」

と奥様がお制しになった。なにか問題があったとみえる。

「内藤君、もういいんだ」

と照彦様がひっぱった。

「それでは」

と正三君は行儀を正して退出した。

学習室の方へ廊下をたどりながら、

「内藤君、今日はいつまでいてくれる?」

と照彦様がきいた。

「昼すぎまでおじゃま申しあげます」

「そうしてくれたまえ。僕はきみに見せるものがある」

「なんですか?」

「書いたものだ。きみはきっと喜んでくれる」

「ぜひ拝見いたします」

「部屋へきたまえ」

「はあ。しかし僕はまだ先生がたのところへご年賀にあがらなければなりません」

「僕もいこう」

「お供いたしましょう」

と正三君はもとより望むところだった。

二人はお庭へ下りた。安斉さん始め先生がたは皆おやしき内に住んでいるから都合がいい。

「きみ」

「なんですか?」

「四日にはきっと帰ってきてくれたまえよ」

「はあ」