轻松读懂日语经典作品
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くしんのがくゆう
苦心の学友
佐々木 邦
「少年倶楽部」1927(昭和2)年10月号~1929(昭和4)年12月号
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 162,732 字 · 332 页
「陸軍少将の息子ならどうでしょう?」
と正三君は一生懸命だった。
「陸軍少将という旅団長、昔なら侍大将です。結構でしょうな」
「級長の松村君は陸軍少将の息子です。この三人なら学問も品行も申し分ありません。照彦様はお仲よしですから、時々おやしきへお招きしたいとおっしゃるんです」
「とにかく、私が会ってみましょう。ご身分をうかがって、メントル・テストにかけます。その上のことにしてください」
と安斉先生はナカナカ用心深い。
殿様と奥様は月に一度ぐらい若様がたのご自習をごらんなさる。前ぶれなしにいきなりおこしになるから、若様がたはもとよりのこと、家庭教師が面くらう。正三君はその晩初めてこのご参観に廻りあわせた。照彦様が国語の読み方を有本先生に直してもらう間、自分も一心に黙読していたが、香水のかおりが鼻にせまってきたので、ふと顔を上げてみると、それは奥様だった。同時に後ろの方で照常様の英語訳解が読みのところを妙にせきこんだ。
「照常、速すぎるぞ」
という声がきこえた。お殿様だ。正三君はまっかになった。若様がたも一生懸命だった。息のつまるような数分間がつづいた。
照彦様が再三直されて国語の読み方をおわった時、