轻松读懂日语经典作品
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いやなかんじ
いやな感じ
高見 順
「文学界」1960(昭和35)年1月~1963(昭和38)年5月
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 292,113 字 · 587 页
日本軍を駆逐して農民を救うと宣伝している。兵隊がゴシゴシと金具でそれをこそぎ落しながら、
「辛苦、辛苦」
「辛苦的」
とお互いにふざけた語調で言っていた。中国語の「辛苦的」は、ご苦労さんという意味だが、兵隊の「シンク、シンク」には関西の「ナンギやなあ」を連想させる響きがあった。
上海を出てから一月以上経っていて、すでに春めいた陽気だった。朝もやのなかを、のんびりと船が川を下って行く。
その岸には馬桶(便器)を洗う女たちがガヤガヤとおしゃべりをしていて、一見平和な風景だが、川向うにはゲリラが出没している。
村を守備している日本軍の分遣隊は、隊長が曹長で、全員二十五名ほどの小規模のものだった。
討伐に行った兵隊から、ある日、ニワトリを一羽分けて貰った。生きたニワトリである。生きた奴をしめて、丸ごとのニワトリを料理するのは、俺も風巻もやったことがない。炊事班に頼めばいいんだが、俺たちに反感を持っている班長から、どんなインネンをつけられるか分らないので、自分らでやろうとなった。「家来」の俺は自分の役目とばかり、
「なに簡単さ。トリ屋で首をしめてるのを見たことがある」