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イデオロギーがいろん
イデオロギー概論
戸坂 潤
第四章 文化社会学の批判「文化社会学」同文館、1932(昭和7)年4月5日<br>第五章 知識社会学の批判「思想 第101~103号」1930(昭和5)年7月28日
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 162,000 字 · 316 页
後者はイデーであり前者が即ち芸術作品である。後者は予言者のものであり前者が芸術家のものである、と彼は考えるのである*。人々は云うまでもなく茲でシェリングの象徴詩的・審美的・――又ロマン派的――な哲学体系を連想しなければならない。処が第二にこのロマン派的理論は、おのずから、そのドイツ風な形而上学的・宗教的・背景を示さずにはおかない。その時文化は、正にかのドイツ民族風の、形而上学的・宗教的な本質を暴露しなければならないのである。そこでヴェーバーは文化を定義して云っている、「吾々の形而上学的存在が有つ統一への意志が、吾々自身の内面的存在の全体性と外界で之に対立している全体性とに向けられる時、この統一への意志が創造するもの、即ち又、人格性と世界との総合を現わすもの、之が文化であり文化的作意である」と**。文化は全体者であり、永遠者を意欲し、常に新しき絶対者である、夫は全世界の最深の奥義である。処でかかる世界の形而上学的な奥義は、宗教的世界観に於ては、恰も神と呼ばれるものに相当する。単なる事実的存在の世界からの救済こそ、文化の使命である、文化は人類の運命なのだ、彼はそうつけ加えることを決して忘れない***。