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イデオロギーがいろん

イデオロギー概論

戸坂 潤

第四章 文化社会学の批判「文化社会学」同文館、1932(昭和7)年4月5日<br>第五章 知識社会学の批判「思想 第101~103号」1930(昭和5)年7月28日

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 162,000 字 · 316 页

青空文庫

載っている。

** ※(ダイエレシス付きU)ber d. positiv. G―Phil. d. W., S. 35.

*** Probleme einer S. d. W., S. 24 ff.

コントの根本的な誤謬は、シェーラーに依れば、事実上分化の過程に過ぎないものを、彼が時間上の発展段階と思い誤った処に横たわるということに帰着する。

さて吾々は、以上述べたシェーラーの批評を批評することによって、吾々の理論を始めよう。

まず第一に注意せねばならぬ点は、シェーラーが実証主義に対して与える殆んど予言者的な否定である。三種の知識が時間上の段階をなすのでなくて同一物からの――同時存在的な――分化にすぎないという主張は、一応、実証主義的な偏極に対する公平な或は寧ろ折衷的な訂正であるかのようにも見えるが*、実は、之によって実証主義に対して宗教――及び形而上学――を保護しようとする処の、云わば護教学的な形而上学主義が云い表わされているのを見逃してはならない**。実証科学は生物的な人間の目的に仕えるための知識にしか過ぎない。宗教と形而上学とこそ homo sapiens に固有な貴重な「専売」