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ちょうさきかん
中井正一評論集
中井 正一
中井正一『中井正一評論集』。同一底本的分册已合并为一书。收入:調査機関、図書館に生きる道、図書館の未来像、二十世紀の頂における図書館の意味、脱出と回帰、探偵小説の芸術性、芸術の人間学的考察、美学入門、絵画の不安、スポーツの美的要素。
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 129,229 字 · 256 页
日本の偉大なる美学者である深田博士は次のようにプラトンとアリストテレスの比較をされている。(『芸術に就いて』)
第一に芸術が、模倣であるからいかん、影を真似して写すのであるからいかんとプラトンがいうのに対して、(一)アリストテレスは、模倣という働きは人間の本能の一つである。だから、決して、軽蔑すべきことではないことを証明したのである。さらに、(二)芸術は、決してただ個々のものの影を写すのではなくして、ある普遍的なものを写すのである。彼はいう、「劇というものは、もしくは詩というものは、歴史よりもより哲学的である。」小説というものは、歴史がやるように、一人の何某がやったと書くのではなくして、何某の名を藉りて、人間一般の運命を現わしたものであるとアリストテレスは考えたのである。さらに(三)彼は詩と実際生活は、その取り扱うところの標準がすっかり違うから、普通いうところの警察が使う似顔というような取り扱いかたとはまったく異なった取り扱いをするべきだというのである。
第二に、プラトンは、不道徳なものをうつすからいかんというのであるが、(一)アリストテレスは、決して、芸術というものは、不道徳なる人物、不道徳なる事件を写すのではないという。