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ちょうさきかん

中井正一評論集

中井 正一

中井正一『中井正一評論集』。同一底本的分册已合并为一书。收入:調査機関、図書館に生きる道、図書館の未来像、二十世紀の頂における図書館の意味、脱出と回帰、探偵小説の芸術性、芸術の人間学的考察、美学入門、絵画の不安、スポーツの美的要素。

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 129,229 字 · 256 页

青空文庫

認識能力として

この身分的な層を結ぶのは、後のスコラ哲学で、さらに、後の現象学者によって、うけつがれた志向的な内在性の概念である。

アリストテレスによる、この分類は、いわば、大きな範囲を支配している能力の高い権力をもっているのである。小諸侯、さらに絶対者である法王、というように身分的な考えかたが、精神の中も支配して、合理的な思惟の能力は、もはや意欲的な人間としてのものから離れて、二つの相対する独立したものをもってくるのである。このように、アリストテレスの形而上学においても、また国家論においても、今ある種々の矛盾を、抽象的な権力で統一しようとするところの基体、ヒュポケイメノンが横たわっている。この基体的主体ヒュポケイメノンが、後にローマで subjectum となり、後のサブジェクト Subjekt, subject, すなわち主観、主体の語源の源となるのであるが、知情意の三分は、このような身分的な絶対性がきめられているのである。そして中世の法王は、これを武器として、そのオーソドックスを固めたのである。

認識能力として

ルネッサンスの哲学も、この影響から脱けだすことがなかなかむずかしかった。