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ちょうさきかん

中井正一評論集

中井 正一

中井正一『中井正一評論集』。同一底本的分册已合并为一书。收入:調査機関、図書館に生きる道、図書館の未来像、二十世紀の頂における図書館の意味、脱出と回帰、探偵小説の芸術性、芸術の人間学的考察、美学入門、絵画の不安、スポーツの美的要素。

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 129,229 字 · 256 页

青空文庫

確かに、時代を記録する国際的な背景をもった学術会議で、一人の人が提案し、それが討議され、発展していく論理のプロセスは、もはや歴史の中で融合している個人と個人のより高い論争であって、一個の魂の中の「思惟」という段階の言葉のやりとりとはまったく異なったものなのである。歴史的におたがいに規定された個人が、マックス・ウエーバーの悩みを乗り越えて、おたがいの否定の媒介の上に、歴史的事実として学説そのものを投げだすのである。この形の会議は、今まで封建の社会でもおこなわれてきたが、真に自由人として討議に参加するという国際機構の下でのみ(もし完全にできるのであるなら)哲学的な対象としての問題になるのである。かつてわが国でも、情報局は、文部省その他の機構を結集して、一つの認識の主体を構成しようとした。各国の情報網もあらゆる図書館網を通じて、研究の機関を通じて、一つの認識主体をつくりあげようと努力した。そこでは、国家の全機構が一つの認識の主体であった。ラジオはその耳であり、写真は一センチ平方の中に数頁の本を写す技術まで獲得していた。電信、電話の全組織、映画、新聞ももちろんその全機構を最も動く機能としているのである。