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ちょうさきかん

中井正一評論集

中井 正一

中井正一『中井正一評論集』。同一底本的分册已合并为一书。收入:調査機関、図書館に生きる道、図書館の未来像、二十世紀の頂における図書館の意味、脱出と回帰、探偵小説の芸術性、芸術の人間学的考察、美学入門、絵画の不安、スポーツの美的要素。

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 129,229 字 · 256 页

青空文庫

封建時代のおかかえ力士的な領主専属の、プロフェショナル行為は、剣士もそうであるように、これを美しく表現して、六芸、すなわち、礼、楽、射、禦、書、数、といってはみるものの、それを修得して、そのもつ娯楽性が、米の額でもってあがなわれ、それがただ一つの食うたつきであったことは、いなむすべもなく、そのかかえている領主も、いつか、かつて、おかかえの一芸に秀でたもの、例えば、鎗一筋でもって、その家柄となったものであるようなおたがいであることはまちがいないのである。宮本武蔵が、主君をいろいろ変えているが、領主になるほどの器量でない一芸の士であり、巌流島では、大衆にかたずをのませ、今もなお、大衆の娯楽の種になって、映画会社の弗箱となっているのである。

市民主義の時代になってくると、すべて協会とか何とかいっているけれども、これらすべての芸能、さらにスポーツ、相撲にせよ、ベースボール、ボクシングにせよ、競馬、競輪などに、利潤の機構の中に、あるいは、広告の手段とし、松竹ロビンスなどとしてのプロフェショナルなものに解体して変形されてゆく。国際的オリンピックでさえ、また新聞利潤の高度な対象となっていくのである。