轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

ごじゅうのとう

五重塔

幸田 露伴

「国会新聞」1891(明治24)年11月~1892(明治25)年4月

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 57,316 字 · 111 页

青空文庫

アハハハそれも道理じゃ、今に来たらばよく見てくれ、まあ恐らくここらに類はなかろう、というものだ。おや恐ろしい、何を散財って下さります、そして親方、というものは御師匠さまですか。いいや。娘さんですか。いいや。後家様。いいや。お婆さんですか。馬鹿を云え可愛そうに。では赤ん坊。こいつめ人をからかうな、ハハハハハ。ホホホホホとくだらなく笑うところへ襖の外から、お伝さんと名を呼んでお連れ様と知らすれば、立ち上って唐紙明けにかかりながらちょっと後ろ向いて人の顔へ異に眼をくれ無言で笑うは、お嬉しかろと調戯って焦らして底悦喜さする冗談なれど、源太はかえって心からおかしく思うとも知らずにお伝はすいと明くれば、のろりと入り来る客は色ある新造どころか香も艶もなき無骨男、ぼうぼう頭髪のごりごり腮髯、面は汚れて衣服は垢づき破れたる見るから厭気のぞっとたつほどな様子に、さすがあきれて挨拶さえどぎまぎせしまま急には出ず。

源太は笑みを含みながら、さあ十兵衛ここへ来てくれ、関うことはない大胡坐で楽にいてくれ、とおずおずし居るを無理に坐に居え、やがて膳部も具備りし後、さてあらためて飲み干したる