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にっき
日記
宮本 百合子
22 一九三八年(昭和十三年)
N3 · 进阶 · 新字新假名 · 6,910 字 · 14 页
一月十六日
一月十七日
「生活の窮迫を知っている女のひとだから大変いいと思う。」どういう角度からだろう? よく相当の家では、どっちかというと下の家から来た嫁がよいというが。――
一月十六日(日曜)
〔発信〕第四信。
朝鮮志願兵制。十七歳より。二年。第一期七百人。歩兵。
ロマン・ロラン。「大戦のときスウィスで捕虜のために手紙をかいてやる仕事をした。」
負傷している兵士のために手紙を書いてやる仕事、それさえもさせぬ、彼等の不幸に真の同情を抱いているものであるからという理由で。人間的善意のその低度へまでの圧伏。
○医学雑誌の男来。百円足らずの金で一箇の人間が転って行っている姿。課長と飲んだ。ランチでも二円ぐらいのを食うので、ぜいたくになって食堂ではくえない、三十五銭ぐらいのランチ、朝は××会でパンでもたべる云々。
一月十七日(月曜)
警保局図書課に禁止についてききにゆく。中野と。
事務官が話す。「実は早速手紙をよこして、自分はそういう思想をもっていないどころか殆ど反対の側に近くいるから云々」と云ってよこした方が二人ばかりあります。そういうのは、最近のキカイに適当にカンワしたいと考えて居るわけですが、云々。