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にっき

日記

宮本 百合子

22 一九三八年(昭和十三年)

N3 · 进阶 · 新字新假名 · 6,910 字 · 14 页

青空文庫

一月二十三日

一月二十四日

ひさを戸塚へ手つだいにやる。くたびれて気分がわるいと云ってねていて出かけなかった由。

一月二十三日(日曜)

きょうは日曜日でゆくことが出来ない。手紙をかきはじめ、日記をくって見たら、来年は月曜日。七年目。七年目毎に私たちの23日月曜日がめぐって来るというわけである。

柳瀬さん来。いろいろの話。娘たち二人、上女学校一年、下小学五年。妻君の死んだときのことその他。

午後からひさ戸塚。

〔欄外に〕

バラを二輪買って来て、テーブルの上のマジョリカにさした。淡黄のバラ。手紙を書いているとさしのびた花からかすかな匂いがして来る。

一月二十四日(月曜)

面会。熱六度五分位の由。二三年ぶりのこと! 大いによし。大いによし。しかしまだすっかり起きてはいられない。一日おきていて、その位になったらよい。

執筆禁止のこと、ああいうところでは分って分らない。生活の感情が。内務省へ行った話をする。「そうかい、それはよかった」「するべきようにするだろうと思っているよ」「箇人のことではないからね」云々。深い信頼から来る何とも云えぬ悠々さ。

気分よさそうに、昔ながらの顔つき眼つき。うれしい、いい心持になって、かえってくたびれが出て、眠ろうとしたらバラさん来。