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にっき
日記
宮本 百合子
31 一九四八年(昭和二十三年)
N3 · 进阶 · 新字新假名 · 27,379 字 · 56 页
ここへは七月二十三日に平田さんと来た。臼井氏がまっていてくれてたすかった。――一寸なじみにくい部屋の様子だったりしたから。
ロスアンジェルスで、東洋美術品などを商売していた先代の老人は、陳列棚のように床の間をかざり、非常に複雑な床の間とちがいだなと床わきの小床をこしらえて、すべてそれらの場所へものを飾っているから。
立派な土蔵の上
わたり廊下
伊那の山並に向って高くそびえているとんがった檜葉の梢。
ゲルツェンの「過去と思索」をよみはじめた。一八一二年に生れたゲルツェンの回想はモスク※(濁点付き片仮名ワ、1-7-82)の大火から描き出されている。上巻はゲルツェンがサン・シモニズムに同感してニコライの反動期の中で「感受性がつよくて、誠実で若々しかった私たちは、サン・シモニズムの強力な波濤によって容易にとらえられた。そしてきわめて多くの人々が立ちどまり、腕をくんであとへ引きかえすか或は海を越えてゆける浅瀬を附近にさがし求めているとき、私たちはその境界を早く泳ぎ渡った」ときまでを物語っている。
十九世紀前半のロシアの大地主とその環境が何とよく描かれているだろう。