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にっき
日記
宮本 百合子
31 一九四八年(昭和二十三年)
N3 · 进阶 · 新字新假名 · 27,379 字 · 56 页
八月一日
八月二日
彼の献身のかちを知っているのは、オーエンの自叙伝にあらわれている何々大公、殿下、博士たちではない。彼らの或ものは、自分のメモアルの一頁に、オーエンと彼のニューナアックに熱中した頃の自分を皮肉に回想していないと、誰が云えよう。リープクネヒトがオーエン伝の終りに「プロレタリアはしかしながらその勝利の道程において、その目的を自分たちに示してくれた人々を忘れはしない。たとえ彼等がその手段においては誤っていたとしても。」と云っているのは全く正しい。
もし 1948 年において、日本の経済学者の誰かがオーエン伝と彼の思想とを芦田の外資保護法案と結びつけるために「国内の労働事情の急速な安定」の必要のために利用しようとするなら、そのものは自身の舌とペンとをおそれよ。世界には二千数百万の共産主義者のいる時代である。チトーに効果をあらわしたプランXは、すべての人間にきく薬ではない。
八月一日(日)
仕事。
午後、古田氏と話す。下でみんなと夕飯。もし女に俗物性があるというなら、ハウスキーピングのこの俗趣味を自分でこわせばいい。そう思った。
八月二日(月)
仕事。
「道標」