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にっき
日記
宮本 百合子
31 一九四八年(昭和二十三年)
N3 · 进阶 · 新字新假名 · 27,379 字 · 56 页
八月二十一日
八月二十二日
八月二十三日
八月二十四日
石川淳のこのお喋りは少くとも批評家に対してヒントを与えている――自虐だ何だとむずかしく云ってくれるが、わたしは自分をいためつけようとなんか思ってもいませんよ、と。
石川淳は、この三つのポイントにおいて、批評外の批評――所謂、批評よりもっときびしくて、もっと人間と文学との問題にいきなり結びついている精神によっての質問の前に自分を立たせている。
長与善郎が「文壇近況の一展望」という、この人らしい題の文章(『改造文芸』2)を書いている。
どうして日本の知性は、大家になるにつれて主観的な放言をするようになるのだろう。
八月二十一日(土)
平田氏よく喋る。
きょうは顔も手もはれた。
夜古田氏来。
八月二十二日(日)
平田氏松本へゆく。
宮へ手紙ことづける。
驟雨
八月二十三日(月)
きょうは、ほんとに初秋の空気日光の工合、実にいい。信州というところの魅力が少しずつわかる、これで開成山のような歩くところさえあれば。仕事はじめ
八月二十四日(火)
仕事。
古田氏夜あけかえる。
きのう北側の辺地に一杯つゆ草が咲いていた。きょう(六時)見たら、もう一輪も咲いていない。
八月二十五日(水)