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かいていたいりく
海底大陸
海野 十三
「子供の科学」1937(昭和12)年4月~1938(昭和13)年12月
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 89,400 字 · 179 页
怪しき目ざめ
「わたしの考えでは、やはり、これは怪潜水艦を利用する海賊団のしわざだと思うのです」
「海賊団ですって。海賊団がメリー号をうち沈めたのですか」
「いや、海賊団はメリー号の財宝を盗るのが目的だから、沈めないで、どこかへつれていったと思います。もし沈めたとすると漂流物がなければならない。ところが漂流していたものはきみひとりではありませんか。だからメリー号は安全に、どこかの海上を引かれているのだと思います」
探偵らしい説だった。
少年の沈没説と、スミス警部の捕獲説と、どっちがあたっているのだろうか。
怪しき目ざめ
なんだか黄いろい粘液のようなものが、しきりにグルグル渦を巻いているのであった。その渦は大きくなったり小さくなったり、また横にほそながくなったり、そうかと思うと風に吹きとばされたようにすうッと消えてしまったり……
「ううゥ、いやなにおいだ」
全くいやなにおいだった。胸がむかむかして胃ぶくろが裏がえしになりそうだ。
「――オイ、そんなくさいものをおいていっちゃこまるよ。早くとりかたづけんか。ボーイはいないか。おい、ボーイ、ボーイ」
事務長のクーパーは、クイーン・メリー号の自室の中でしきりにじぶんの胸をかきむしっていた。