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げんだいゆいぶつろんこうわ
現代唯物論講話
戸坂 潤
「現代唯物論講話」白揚社、1936(昭和11)年12月
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 251,295 字 · 490 页
フォイエルバハは物質を自然として(ここではスピノザとシェリングとからの影響を見逃してはならぬ)前面に持ち出したが、マルクスとエンゲルスとは之を最も具体的な概念にまで加工した。
* アリストテレス以後自然哲学は、即ち物質問題の哲学は、アラビアの哲学として伝承される。ルネサンスの自然哲学の直接の材料となったものは之である。例えば Albertus Magnus などは一面に於てアラビア自然哲学の有力な紹介者だったと見ても好いだろう。アラビア哲学及び其の後に於ける物質問題の発展に就いては、Lasswitz, Geschichte d. Atomistik, 2Bde. を見よ。
** L. Feuerbach, Geschichte der neueren Philosophie 参照。
さて吾々は、物質という哲学的概念――物理学乃至一般に自然科学に於ける範疇としての夫は又別に考察すべきである――が今日何でなければならぬかを吟味する順序になる。処で、前に挙げた、古代ギリシア自然哲学に於ける物質概念の発展の三段階は、この場合典型的な意味を有っているのである。