轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
せいねん
青年
「昴」1910(明治43)年3月~1911(明治44)年8月
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 123,670 字 · 246 页
我等は幸福を発見したと、最後の人類は云って、目をしばだたくのである。日本人は色々な主義、色々なイスムを輸入して来て、それを弄んで目をしばだたいている。何もかも日本人の手に入っては小さいおもちゃになるのであるから、元が恐ろしい物であったからと云って、剛がるには当らない。何も山鹿素行や、四十七士や、水戸浪士を地下に起して、その小さくなったイブセンやトルストイに対抗させるには及ばないのです」まあ、こんな調子である。
それから新しい事でもなんでもないが、純一がこれまで蓄えて持っている思想の中心を動かされたのは拊石が諷刺的な語調から、忽然真面目になって、イブセンの個人主義に両面があるということを語り出した処であった。拊石は先ず、次第にあらゆる習慣の縛を脱して、個人を個人として生活させようとする思想が、イブセンの生涯の作の上に、所謂赤い糸になって一貫していることを言った。「種々の別離を己は閲した」という様な心持である。これを聞いている間は、純一もこれまで自分が舟に棹さして下って行く順流を、演説者も同舟の人になって下って行くように感じていた。ところが、拊石は話頭を一転して、「これがイブセンの自己の一面です、Peer Gynt に詩人的に発揮している自己の一面です、世間的自己です」