轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

せいねん

青年

森 鴎外

「昴」1910(明治43)年3月~1911(明治44)年8月

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 123,670 字 · 246 页

青空文庫

参

Y県出身の崇拝者。目前で大飯を食っている純一の attribute はこれで尽きている。多言を須いないと思っているのである。

飯が済んで、女中が膳を持って降りた。その時大石はついと立って、戸棚から羽織を出して着ながらこう云った。

「僕は今から新聞社に行くから、又遊びに来給え。夜は行けないよ」

机の上の書類を取って懐に入れる。長押から中折れの帽を取って被る。転瞬倏忽の間に梯子段を降りるのである。純一は呆れて帽を攫んで後に続いた。

参

初めて大石を尋ねた翌日の事である。純一は居所を極めようと思って宿屋を出た。

袖浦館を見てから、下宿屋というものが厭になっているので、どこか静かな処で小さい家を借りようと思うのである。前日には大石に袖浦館の前で別れて、上野へ行って文部省の展覧会を見て帰った。その時上野がなんとなく気に入ったので、きょうは新橋から真直に上野へ来た。

博物館の門に突き当って、根岸の方へ行こうか、きのう通った谷中の方へ行こうかと暫く考えたが、大石を尋ねるに便利な処をと思っているので、足が自然に谷中の方へ向いた。美術学校の角を曲って、桜木町から天王寺の墓地へ出た。