轻松读懂日语经典作品
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いやなかんじ
いやな感じ
高見 順
「文学界」1960(昭和35)年1月~1963(昭和38)年5月
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 292,113 字 · 587 页
だって今の軍部の内情では、戦争の途中で、こりゃ敗けそうだと分っても、利口な手のひき方をすることができない。派閥争い、功名争いで、トコトンまで戦争をやるにきまってる。そうした軍部をおさえて、利口な手のひき方をさせるような政治家が日本にはいない。海軍がその場合、戦争をやめようと陸軍をおさえられれば別問題だが、海軍と陸軍との対立はこれがまたひどいもんだから、陸軍を説得することなんか海軍にはできない。逸る陸軍を天皇だっておさえることはできない。こう見てくると、戦争の結果は、どえらい敗戦にきまってる。そのとき、日本には革命が来る」
息を呑んだ俺に丸万は、
「俺んとこもガリ(子供)ができた」
女房子供を食わせなきゃならんから砂馬の子分になったと照れ臭そうに言った。子供ができたのが照れ臭いのか、砂馬の子分になったのが照れ臭いのか、それは分らなかった。
丸万が帰ったあと俺は波子に言った。
「店をかわってくれ。あいつが大きな面して、お客風を吹かせるところなんか、やめてくれ」
「大きな顔なんかしてないわ」
「それでも……頼むよ、波子」
波子は、ええとうなずいたが、不承不承のそれで、