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イデオロギーがいろん
イデオロギー概論
戸坂 潤
第四章 文化社会学の批判「文化社会学」同文館、1932(昭和7)年4月5日<br>第五章 知識社会学の批判「思想 第101~103号」1930(昭和5)年7月28日
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 162,000 字 · 316 页
** 彼によれば、階級的科学という問題は、論理の問題ではなくして、単に「社会学的な偶像論」にぞくすべきものでしかない(Die Wissensformen und die Gesellschaft)。――併しフランシス・ベーコン自身はその論理学(Novum Organum)の劈頭に、かの有名な「偶像論」を掲げたのであった。
シェーラーはそして、真の哲学と科学とを妨害する運動の一つに就いて云っている、「プロレタリアのマルクス主義的階級イデオロギーが、誤って、ブルジョア科学に対するプロレタリア科学というような何か特殊な科学ででもあるかのようなものにまで引き上げられている、まるで科学が(イデオロギーから区別されたる科学が)或る階級の有つ機能ででもあり得るかのように」と(M. Scheler, Formen des Wissens und Bildung, S. 10)。――イデオロギーは論理と無関係である、だからプロレタリア科学などは存在し得ない、と云うのである。
だが論理と完全に無関係に止まっていることの出来るような知識のイデオロギー論は、元来、充分な意味でのイデオロギーの理論であることは出来ない――吾々は夫をすでに第二章で述べた。