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イデオロギーがいろん

イデオロギー概論

戸坂 潤

第四章 文化社会学の批判「文化社会学」同文館、1932(昭和7)年4月5日<br>第五章 知識社会学の批判「思想 第101~103号」1930(昭和5)年7月28日

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 162,000 字 · 316 页

青空文庫

なお G. H. Bousquet, Pr※(アキュートアクセント付きE小文字)cis de sociologie d'apr※(アキュートアクセント付きE小文字)s V. Pareto を見よ。

一般に歴史は、パレートにとっては、何の発展を有つものでもない、コント風の知識の発展段階などはあり得ない。在るものはただ歴史に於ける――平衡の破壊とその回復とを通じての――「永劫の回帰」でしかなく、歴史はそのような循環運動に外ならぬ。今この歴史的回帰に於て常に変らない根本的な基体こそは人間性なのであり、歴史というようなものは却ってこの人間的存在からの一個の切り抜きに過ぎないものである。――人間の存在の基礎はそして、欲情と利害――そのような生物学的・本能的・衝動――でなければならない、そうパレートは考える。このニーチェ的な世界観乃至人間学はであるから、結局、歴史の原理的な支配を徹底的に拒絶することを意味し、従ってその限り、シェーラーと可なり近いものを示しているかのようである*。ただシェーラーに於ては一方歴史は、永劫の回帰としてすら問題となることが出来ず、又他方、生物学的・本能的な諸力も、結局精神的な諸力によって統制されているという点にだけ、両者の間の相違が在るというに過ぎないように見える(第四章を見よ)。