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イデオロギーがいろん
イデオロギー概論
戸坂 潤
第四章 文化社会学の批判「文化社会学」同文館、1932(昭和7)年4月5日<br>第五章 知識社会学の批判「思想 第101~103号」1930(昭和5)年7月28日
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 162,000 字 · 316 页
そしてやがて之等及びその他の新興封建諸国――諸王国――は、最後に、それ自身の内からその対立物として、ブルジョア社会を生み出すことによって、王国から資本主義的国家にまで変質した(この変質が今日に至って完了したものが現在に於ける帝国主義の形態である)。だから国家から区別された社会の概念は、フランス革命を契機として人々の意識に上ったと云わねばならぬ。そして今何より大事なことは、この社会の概念が、国家と対立するところの社会一般の名の下に、実は、ブルジョア社会の概念を潜在意識していたということである。この潜在意識を暴露したものがヘーゲルの利益社会(b※(ダイエレシス付きU小文字)rgerliche Gesellschaft)の概念であったのである。さてこのブルジョア社会の概念――決してそれは社会一般の概念ではない――こそが今日、社会概念一般の標準をなしその代表者となっている。今日、普通行なわれている諸々の社会概念は大抵、ブルジョア社会の外へ出でずにその埒内で理解された処の、即ちブルジョア的に理解された、社会概念なのである。それはブルジョア社会を直ぐ様社会一般にまで永遠化すか、そうでなければ、ブルジョア社会以外の社会をブルジョア社会のモデルに従って把握しようとする。